疲れ

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最近、発狂しそうなことが立て続けにおきて、実家の家族や友人に愚痴りまくった9月上旬。

自分のせいのも、相手がイライラしていたのも両方ある。

主に職場での出来事である。自分で言うのもなんだが、職場では明るく振る舞っているし割と部署を超えて色々な人と話せていると思う。

先日も「悩みがなさそう」、「明るいねえ」とありがたくも言われたけれど、本当は出してないだけなんです。(皆んなそうか)

アラサーに差し掛かった筆者ですが、イライラや疲れがつのると心の中はタール状のドロドロしたものが蠢いているし、「みんな消えてしまえばいいのに」とか「傷んだ食材にあたってお腹こわしてしまえ」とか平気で考えてしまう。(…書いていてなんて小さい人間なんだと改めて実感します)

逆に自分が誰かの悩みの元凶になっているのではないかと考えて「自分はなんて嫌なやつなんだ…」と頭をかかえることを繰り返す。

 

そんなこんなを友人に言うと「疲れているんじゃない?」と言われて、そうかそうか自分は疲れていたのかと、反芻することでもやもやしてた感情に気づけた。

閉塞感のある昨今、自分も相手も余裕がなかったのかもしれない。謝る謝らないの次元の話ではないので、心に余裕がないなら、なんというか、もうさよならというか、仕事はもちろん大人だからきっちりこなすけけれど、距離をとるという意味でさよならしないといけないよなあなどと考える。

 

帰り道、直帰するのはなんとなく嫌で家から少し離れた公園へ自転車で向かう。

 

人の気配がなくなったので鼻だけマスクから出して空気を吸う。

夜の匂い。コインランドリーで洗い立ての衣類が乾燥されている匂い。金木犀の匂い。もう秋になっていたとようやく知った。

 

最近聴いた曲の歌詞に「Can't shake the feeling than I'm just bad at healing」(回復するのが苦手なんじゃないかって思えてならない)という文があった。

Can't shake 。拭いきれないとか考えずにはいられないとかの意味がある。

「I can't  shake this bad feeling」(嫌な気持ちを振り払えない)

新しく知った単語は覚えられたけれど、このモヤモヤした感情はずっと残り続けるわけで。

 

帰り道、自転車をひきながらゆっくりと歩く。

段々と住宅地に戻る。

土手でヲタ芸を磨く学生たち。

夜のランナー。

爆音で音楽を流す車が追い越していく。