正直な書き手である為に「読みたいことを、書けばいい」

こんにちは、ハナノ恵里花です。

「ブログが書けない。なんでかなぁ」っとモヤモヤ悩んでいたときに本屋で出会った本「読みたいことを、書けばいい。」
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「読みたいことを書けばいいい」というキャッチーなこの本のタイトルに
思わず手にとってしまいましたが、いわゆるよくある"文章テクニック本"とは一味違った本です

著者の田中泰延さんが実際にコピーライターとして言葉を書くときの姿勢や考え方が覗ける本になっています。

 

 

 

正直な書き手である為に

電通で24年間コピーライターとして勤務し、2016年に会社を辞めた田中さんの元には「あなたの本を出したい」といくつかの大手出版社からオファーがあり、

電通なんて辞めちまえ !俺のツイッター活用術」

「バズる!儲かる!WEBライティング」

 などと、強い言葉の仮題が並び、すべて丁重に辞退したようですが、ダイヤモンド社の今野良介さんという方が田中さんと一緒に本を作りたいと、半年のうちに何万字ものメールで連絡を入れる話があります。

(下記は本で紹介されている今野さんが田中さんへ送った最初のメールの引用文です)

「信じられる人のことば」というテーマの書籍企画について、下記の趣旨に少しでも興味を持ってくださいましたら、一度お会いして、ご相談させていただけないでしょうか。

私がこの本を通して実現したいことは、

「正直な書き手が増える」ことです。

主にweb上で、正直な言葉が買わされる人間関係や、

そこから生まれるコンテンツを少しでも増やしたいと願っています。

 

引用 : 読みたいことを書けばいい026頁

 

 

この熱量に負けてとうとう書くようになったみたいですが、メール文で繰り返し「正直な書き手」「書き手が嘘をつく」ことについて触れているので

「正直な書き手を増やすこと」

「書き手が嘘をついていること」がこの本のテーマなのかなと思いました。

 

 

 

  • 「文章における嘘」とは何かの定義の話や
  • 「正直に伝わる言葉の使い方」
  • 著者の田中さんが実際に書いたコラム一覧
  • 就活で送付したのとほぼ同じES
  • 一次資料の当たり方

と読み応えたっぷりです。

この本に出てくる嘘と正直さの定義に難しさに悩み、思考が宇宙に飛んでいってしまいそうになりましたが、何よりも田中さんの文が私は好きで、とても面白く読み進められました。

あと本の文字がぎちぎちに詰まってないのと、フォントサイズも一般的なビジネス書よりも大きく、色も少し青が入っていて視覚的にも読みやすく感じました。

 

 

"みんなに読まれたい"、"自分の思いを届けたい"という考えが前に出て、正直な書き手であることを忘れてしまいがちになりますが、文章を書く面倒くささを忘れて楽な方に流されてしまいそうになるけど、私も時々読み返して正直な書き手で、正直な人でありたいです